東急田園都市線「用賀駅」徒歩1分の世田谷区の産婦人科・婦人科「にしなレディースクリニック」
〒158-0097 東京都世田谷区用賀4-5-20 アドバンス高荒2F

     

婦人科

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月経異常

婦人科を受診される理由で最も多いのが月経異常です。
月経異常を考えるとき、「正常な月経って何?」ということを考えてしまうと思います。婦人科の問診票で不評な項目に、「月経量が(多い・普通・少ない)」という欄があります。人と比べることのないこれらの項目は、自分の生理が正常範囲なのか判断に困るようです。
一般に、月経は、月経周期(何日ごとに月経になるか)・月経持続期間(月経は何日間続くか)・月経量(レバーのような塊が出るほど多くないか)・月経随伴症状(下腹痛、腰痛、頭痛、悪心、下痢など)の4項目で評価されます。その他、初経時期や閉経時期が問題となることもあります。教科書的には、周期が24日以内だと頻発月経、39日以上3ヶ月以内は稀発月経、3ヶ月以上だと無月経とされていますし、150ml以上の出血を伴う場合に過多月経といいますが、この範囲を超えたものすべてが治療の対象となるわけではありません。また治療を行うとしても、たとえ同じ病態でも治療法は一律ではありません。たとえば稀発月経や無月経の場合では、すでに御結婚されていて妊娠を希望される方には、はじめから周期的な排卵を促すホルモン療法をはじめてもいいですし、学生さんなどでは、子宮や卵巣がサボらないように3ヶ月に1回のホルモン投与でも十分です。もし、将来の妊孕性(妊娠できる能力)に不安を感じるのであれば、未婚の方でも排卵を促す方法を用いてもちろんかまいません。また、排卵障害があり子宮内膜が病的に肥厚している方は、内膜を一旦剥離させる治療をしないと子宮内膜癌(子宮体癌)になる危険があると考えられているので、ホルモン療法は必須です。
「私の生理って正常?」の判断は、実は簡単ではありません。友達と話をしていて、ちょっと自分は違うかもしれないとか、最近の生理は以前とどこか違うと感じたら、是非一度受診してみてください。一般的な生理の話ではなく、ひとりひとりの生理についてきちんと評価・ご説明いたします。
診察は、内診、超音波検査、ホルモン採血が基本ですが、問診と採血だけでもかなりの部分は判りますので、婦人科的診察に抵抗がある方はおっしゃってください。まずは専門家に話してみることが何より大切です。

月経前症候群(PMS)


多くの女性は月経周期にともない心身に周期的に発現する変調や不調を自覚したことがあると思います。月経が近づくとイライラしたり落ち込んだり、胸が張ったりむくんだり肌が荒れたりと症状は様々ですが、月経の始まりとともに消失し、次の月経が近づいてくると再び現れるのが月経前症候群です。日常生活に支障が出るほど症状が強い場合には治療が必要と考えられます。
症状改善の第一歩は自分の状態を知ることです。基本的にPMSは正常な身体の反応の延長です。クリニックでは、カウンセリングによる生活指導から対症療法、ホルモン療法、漢方療法など、おひとりおひとりの症状や生活スタイルに合わせた治療を行います。
とても辛い症状だとは思いますが、特別な異常ではないこと、そしてなにより我慢している必要はないのだということをまずは知っていただきたいと思います。

おりものの異常・性感染症

月経と月経の中間期(生理が終わって1週間後頃)に水っぽいおりものが増えたり、少量の血液が混ざったりした経験はないでしょうか?
これらの症状の多くは排卵に伴うもので、排卵期の頸管粘液の増加やホルモンの大きな変化に伴う出血であり健康な証拠ともいえます。しかし、このような一般的な症状の中にも、クラミジア感染によるおりものの増加や子宮膣部びらんからの出血などのことがあるので、一度は医師に確認をしてもらう必要があります。膣・外陰に炎症が起こると、おりものの変化や痒み、痛みが出現します。症状は似ていても、原因は、細菌(大腸菌など)、真菌(カンジダなど)、原虫(トリコモナスなど)、ウイルス(コンジローマ、ヘルペスなど)、その他の微生物(クラミジアなど)など様々で、感染以外にもホルモン環境の変化による萎縮性膣炎や、パットかぶれに代表されるアレルギー性の炎症があります。もちろん治療法はこれらのすべてで異なります。さらに言えば、細菌を減らす抗生物質は、逆に真菌を増加させる環境を作り出すなど、治療法の選択を誤ると治らないだけでなく、病気をさらに悪化させることとなります。また、多くの原因は膣内に存在するので、外陰の表面に塗る軟膏だけで根治させることは困難です。放置しておくと炎症は外陰・膣から子宮内膜、卵管へと拡がり、卵管炎や腹膜炎を起こし不妊の原因として残ってしまうことがあります。おりものが気になるときは、できるだけ早く正しい診断を受けて適切な治療を行うことが必要です。診断には婦人科的診察とおりものの細菌学的検査、細胞診などが行われます。診察台に上がっている時間は5分もかかりません。

不妊症

当院では不妊症の検査・治療を関連の専門医療施設と協力して行っています。
不妊症相談、不妊症スクリーニング検査、一般的不妊治療(タイミング指導、排卵誘発、ホルモン療法、漢方療法)および人工授精(AIH)までは当院で行います。
その先の腹腔鏡検査や体外受精、顕微受精は紹介先の高度医療機関で行います。その際も排卵誘発の注射などは当院で行います。
また、遠方の不妊治療施設にすでにおかかりの方の注射や採血のみのご要望にもお応えいたしますので是非ご相談ください。

更年期障害

のぼせ、発汗、頭痛、肩こりなどの自律神経症状、気分の落ち込みやうつ症状などの精神神経症状、帯下の増加や痛み、性交痛、尿もれなどの局所症状、さらには骨粗鬆症や高脂血症などの全身症状にいたるまで、その症状は多岐にわたり、訴えも多彩です(不定愁訴)。
また、この年齢はいわゆる内科疾患としての成人病の好発年齢でもあるため、すべての原因を「更年期だから」としてしまうのは極めて危険です。
まずは、自分の状態を客観的に評価してもらいましょう。もし、年齢に伴うホルモンの変化に起因する更年期症状であるのなら、ホルモン療法や自律神経調節剤、漢方薬などでその症状を緩和することが可能です。最近ではSSRIという非常に効果のある薬も使用できるようになりました。ひとりひとりに最も適した治療法をご提案いたしますので、年のせいだからそのうち治るなどと我慢をしていないで、是非ご相談にお越しください。

子宮内膜症・子宮・卵巣の疾患
(子宮筋腫、卵巣嚢腫など)

生理痛、下腹痛・腰痛などで受診されたとき、婦人科系の疾患が見つかることがよくあります。当院の特徴は、院長がごく最近まで大学病院に勤務しており、適切な高度医療を提供できる施設をただちにご紹介できるということです。大きな病院でも、その得意とする分野は微妙に異なります。ひとりひとりの疾患や病態にとって、最も適切と思われる施設をいつでもご紹介いたします。
また、他の病院ですでに診断を受けた方のセカンドオピニオンのための受診も歓迎しています。十分に納得してから治療を受けることは、病気と闘う上でとても大切なことです。

避妊相談

経口避妊薬(低用量ピル)

正しく内服すれば最も確実な避妊法です。10代の方から40歳頃の方まで使用できます。現在は第2世代3相性ピルが主流でホルモン含有量が少なくなり安全に使用できるようになってきましたが、初回処方前には禁忌事項に該当しないか検診(ピル検診)を受けていただきます。問診、血圧測定と必要に応じて超音波検査などを行います。検診で問題なければ、あとは1日1錠の錠剤を飲み続けるだけです。最近では飲み忘れのないようにパッケージにも工夫がこらしてあります。

※この治療は健康保険が使えないため自費診療となります。費用は初診時のみピル検診料とあわせて合計で約5,000円が必要ですが、あとは毎月2,600円の薬代のみです。1ヶ月2,100円のジェネリックも扱っています。

子宮内避妊具(IUD)

お産をされたことのある方はIUDも便利です。ピルのように毎日内服する必要もありませんし、禁忌事項もわずかです。しかし避妊効果はピルにはおよびませんので、確実な避妊のためには他の避妊法を併用することをお勧めします。受精は成立するものの着床を阻害するという理論のため、初回の挿入は月経直後でなければなりません。あとは2~3年に1回の入れ替えが必要です。

※この治療は健康保険が使えないため自費診療となります。費用は初回挿入時はIUD器具代と初診料を含めて約35,000円、不要となったときの抜去時は約20,000円です。

緊急避妊(モーニングアフターピル)

避妊に失敗した!
そんなときは72時間以内にご来院いただければ緊急避妊ピルを処方いたします。
早めに内服する方が効果が高いと考えられますので、通常の順番待ちとは別に早めに診察させていただいています。

緊急避妊薬として厚生労働省が承認した「ノルレボ錠」があります。
従来の緊急避妊法と比較すると、性交後72時間以内に1回の服用でよく、妊娠阻止率が向上しており、副作用としての吐き気や嘔吐の発現率も低くなっています。
簡単な問診のみで処方いたしますので、内診などの診察の必要はありません。

※この治療は健康保険が使えないため自費診療となり、費用は初診料を含めて約14,000円です。

先発薬のノルレボ錠はかなり高額ですが、ジェネリック医薬品のレボノルゲストレル錠「F」が承認・発売されています。使用法や効果はノルレボ錠と同等です。

※この治療は健康保険が使えないため自費診療となり、費用は初診料を含めて約9,000円です。

これまで緊急避妊法として広く使用されてきたのはYuzpe法と呼ばれるものです。
排卵日前後に無防備な性交をしたとき、その72時間以内にエストロゲンとプロゲステロンを服用し、さらにその12時間後に同量を服用することで、その性交により本来妊娠してしまう女性の70%~90%が妊娠を回避できます。
性交渉の時期や避妊の不確かさにより効果は大きく異なり、ノルレボ錠、レボノルゲストレル錠と比べると、吐き気等の副作用が強い傾向にあり、避妊効果も劣ります。
簡単な問診のみで処方いたしますので、内診などの診察の必要はありません。

※この治療は健康保険が使えないため自費診療となり、費用は初診料を含めて約4,000円です。

月経移動

月経が大切な予定と重なると予想されるときには、月経を移動させることができます。

生理を遅らせるためには、月経予定日の5日前から生理になってもよい日の前日まで内服を続けます。
生理を早めるためには、生理の5日目から10日間内服して生理を誘導します。

月経を遅らせる方法の場合は大切な予定の時期に薬を飲み続けている必要があります。
もし早くから予定がわかっているときには前の周期で月経をずらしてしまえば、大切な予定の時期に内服しないですみます。
早くから予定が決まっている場合には、移動方法の選択肢がひろがりますので、早めの相談をお勧めします。
簡単な問診のみで処方いたしますので、内診などの診察の必要はありません。

※この治療は健康保険が使えないため自費診療となり、費用は初診料を含めて約4,000円です。

子宮頸がん予防ワクチン

HPVワクチン予防接種は、平成25年4月に定期予防接種となりましたが、ワクチン接種後にワクチンと無関係と言い切れない持続的な痛みなどの副反応が多く見られたことから、厚生労働省通知により同年6月から積極的な接種の勧奨を差し控えていました。しかし、令和3年11月に厚生労働省が開催した専門家会議で、HPVワクチンの安全性について特段の懸念が認められないこと、接種することの有効性が副反応リスクを明らかに上回ることが確認され、同年11月26日付通知をもって、勧奨を再開することが決定されました。
さらに、令和5年4月1日より、9価HPVワクチン(シルガード9)が定期接種として追加されました。これに伴い、定期接種で使用できるHPVワクチンは、サーバリックス(2価HPVワクチン)、ガーダシル(4価HPVワクチン)、シルガード9(9価HPVワクチン)の3種類となっています。
小学6年生~高校1年相当(平成19年4月2日から平成24年4月1日生まれ)の女子は、公費での無料接種が可能です。

(お願い)
当院は予約制のクリニックではありませんが、HPVワクチンに関しては、接種後に30分の経過観察が必要なため、接種者が重ならないように「事前に電話での予約」をお願いしています。
ご希望の方は、まずはクリニックに電話をいただけますようお願い致します。

HPVワクチンの接種を逃した方のための接種(キャッチアップ接種)について
平成9年度生まれ~平成17年度生まれ(誕生日が1997年4月2日~2006年4月1日)の女性は、令和4(2022)年4月~令和7(2025)年3月の3年間、HPVワクチンを公費で接種できます。
さらに、平成18・19(2006・2007)年度生まれの方は、通常の接種対象の年齢(小学校6年から高校1年相当)を超えても、令和7(2025)年3月末まで接種できます。


※公費の対象でない接種希望者の方は健康保険が使えないため自費診療となり、シルガード9の接種費用は1回 30800円(税込)です。


婦人科がん検診(子宮がん検診、卵巣がん検診)

婦人科系のがん検診には、子宮頸がん検診、子宮体がん検診と卵巣がん検診があります。
症状を伴う場合は保険での診療となりますが、検診のみを御希望の方は自費での検診もお受けしています。
卵巣の疾患は、多くの場合かなり進行してからでないと症状は出ません。自覚症状がなくても、年に1回の検診は必要です。超音波を用いた検査とともに、腫瘍マーカーといわれる血液による検査も行っています。がん以外の良性の卵巣嚢腫や子宮内膜症を発見するのにも有効な検診です。

世田谷区子宮がん検診

当院は世田谷区の健診事業に参加しておりますので、世田谷区にお住まいの方は、公費で子宮がん検診を行っております(頚がん:800円、体がん:1,000円)。40歳以上の方は、世田谷区乳がん検診もご利用になれます。
詳しくは、下記の事業所にお問い合わせください。

世田谷保健所健康推進課 TEL 03-5432-2447
玉川保健福祉センター健康づくり課 TEL 03-3702-1948

ブライダルチェック

ご結婚前に女性としての健康診断をお受けになってはいかがでしょうか?
特に妊娠を予定している方は、妊娠に影響する疾患の有無を含めて、妊娠する前に検査をしておくことが大切です。
一般にブライダルチェックというと、その検査内容は、血圧・心電図・血液検査(貧血、肝臓機能、膵臓機能、腎臓機能、栄養状態、中性脂肪、血糖、痛風)・感染症(B型肝炎、C型肝炎、梅毒、エイズ、クラミジア)・子宮がん検診・卵巣検診・乳房検診・超音波検査など多岐にわたりますが、職場等で定期的に健診を受けている方は、これらの中から必要な項目のみを選択して検査すればよいでしょう。
当院は産婦人科クリニックなので、「妊娠可能な身体の状態なのか」「妊娠してもよい身体の状態なのか」という視点に絞っての検査を希望される方も多く訪れます。

※これらの検査は健康保険が使えないため自費診療となり、費用はすべての項目を受けると初診料を含めて約30,000円ですが、項目を減らした場合はその分の費用とみとなりますので料金はお問い合わせください。